学んだ事を活かして殺す=De-learning
本日は学んだ事を活かして、その上で全て忘れ去り自分自身を前進する事についてお話致します。
Jazzの世界とDeNa創業+imodeプロジェクトのお話の理論も交えます。
Jazzの世界では様々な革命がこれまで起きました。
その立役者がマイルス・デイヴィスです。
Jazzの方々は音楽理論をかなり煮詰めて、その上で新しい方法を常に発表しておりました。
その中で、音階(スケール)の枠組みの中でノート(音)を繋ぎ合わせ、更にそこからスケールアウト(音階から外れた音を繋ぎ合わせ、更に元の音階に戻ってくる)事に非常に熱心にやっておりました。
しかしマイルス・デイヴィスはそれさえも超え、もはや音階すら当てにせず音階がない世界でノートを繋ぎ合わせる理論を作りました。それがモード・ジャズと呼ばれる概念です。
モードジャズの実験的なアルバムが世界的に大ヒットしたカインドオブブルーです。
成果として、これまでにない全く新しいジャズを作り、大ヒットを作りました。
面白いのが、マイルス・ディヴィスはジャズの帝王と呼ばれ、ジャズ=マイルス・ディビスと呼ばれる由縁になりましたが、マイルス・ディヴィス=ジャズとは呼ばれない。
彼はファンクやロック、ブルースさえも自身の中で飲み込み、その上でジャズの世界で新しい事にチャレンジしていました。
つまり、革命的な事って実は学んだ事を活かし、その上で捨てる事じゃないかと。
もう一つ面白いお話しとして、NTT Docomoのimodeプロジェクトもあります。
詳細は下記となります。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32954930T10C18A7000000/
ざっくりとNTTドコモ社で携帯を使い、新しいインターネットビジネス(現在で言うSaaSっぽい)をリソースを使って作ると。
その立役者が当時NTT栃木支店長の榎啓一様です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A6%8E%E5%95%93%E4%B8%80
しかも敢えて社内の人材を使わずに、社外のリクルート編集長の松永真里様とITベンチャーの夏野剛様をプロジェクトにアサインされました。
連日様々な会議・どんちゃん騒ぎをされ、また当時マッキンゼー社のパートナーを勤められ、後にDeNa社を創業された南場様がカウンターパートナーでいらっしゃった。
革命的なアイディアが次第に具現化された際に南場様がリスクに懸念をされました。
榎様がそこで、それでもやっぱり松永様・夏野様そして自身を信じられ、無事にimodeと言う携帯を使った新たなビジネスモデルを構築され、大ヒットをしました。
このプロジェクトをきっかけに南場様はDeNa社を創業され、その後メガベンチャーとしてマーケットにおいて、非常に大きなインパクト・プレゼンスを作られました。
この時にも、マッキンゼー社で学んだ事を以下に忘れるかに苦労されたと記事がありました。
このようなエピソードから、思う事と致しまして麻雀でいう安パイを切っては成長が会社としても事業としても、そして自身としてもしないのではないかと思いました。
学んだ事を捨てるのは相当勇気が要ります。人間は経験則によって判断し、経験によって価値観を作るからではないかと。
しかし、自身の殻を破った時のトンネルの向こうに自分が想像しなかった自分がいる気がします。
皆様も是非トンネルの向こうにもがきましょう笑
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