元エンジニア、FinTech-IT領域転職リクルーターブログ

元々エンジニアをしており、某エージェントにてFinTech領域でITエンジニア専門の転職リクルーターをしている者がご転職やFinTechの事・仕事の事・ITの事・趣味の事について徒然なるままに書くブログです。

エージェントからみる、採用の難しさ/転職の難しさ

現代の採用/転職の難しさについてお話したい。

 

下記は厚生労働省ハローワークにおける求人状況についてのデータである。

 

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こうして見ると、左図より平成21年に有効求人倍率がガクっと落ちたが、

その後右肩上がりで順調に推移している。

ちなみに平成21年(2009年)にあった出来事として、リーマンショックによる経済の

落ち込み並びに雇用の落ち込みである。

この年は企業側だけでなく、人材紹介会社も相当厳しい年でありました。

その後、直近1年間の右図を見て頂くと1.6倍付近を推移している。

この数字はハローワークのデータであり、人材紹介会社の出す数字は職種別や業界別で

細かく作られており、IT×通信等だと9.3倍の月もあったぐらいである。

 

私も日々現場で痛感する事だが、人材不足が非常に課題となっている。

私が考える理由として、下記にあるのではないかと考える。

  • 人が欲しいのではなく、優秀な人が欲しい(パーフェクト求める傾向)

⇒きちんとPros/Cons(いわゆる強み/弱み)がどんな候補者様でもお持ちである。

日本人の採用方針として、なんでもそうだが原点評価方式を行う傾向があり、

ご面接官が非常に優秀な方だと総じて採用が上手くいかないケースが非常に多い。

企業の採用力やブランド力、待遇の総合的な事を考えて、採用をしていかなければ

ならないが、選ぶ立場になった際に厳しく評価をする傾向があり、採用が難航する。

  • 同業界・異業界でも同じスペックの人を求めている

⇒いわゆる同業界からの転職が最も”簡単”ではあるが、最近は異業種にこそ求める

企業も多くなってきた。例えばSIerからWeb業界等、BtoBからBtoCに行かれる方も

多くなってきて、またハードルも非常に低くなってきた。

その為、同スペックの候補者様が複数内定を貰うケースも多々あり、その候補者様が

今後の企業のベンチーマークになる為、以降採用が難航するケースもある。

  • 経歴書でお見送りにしがち

⇒採用が難航する企業様の良くありがちな事だが、書類選考が非常に厳しいケースが

多い。これも原点評価方式に乗っ取り、書類で全てを判断するケースがあり、やはり

当然の事ながら採用が難航する。

  • 起業が非常に増えた

⇒スタートアップの企業が圧倒的に増えてきました。

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上記は東京商工リサーチの表であるが、新規設立企業が非常に増えてきた。

現在特に~Tech企業が台頭している為、エンジニアの採用熱が非常に高くなってきた。

同業界・異業界もスタートアップ企業と同様のスコープで候補者様選びをするケースが

多い。

  • 候補者様も転職に慣れてきて、選べるようになってきた

⇒ご転職時の年収を上げたい、また職位も上げたい、新しい事にチャレンジしたい、

という様な一般的なご転職時のお悩みに加えて、

勤務地を自宅から30分以内にしたい、時短でないとダメ、ワークライフバランス

良くないとダメ、~の業界は嫌だ

というご要望も加わってくる事により、ご紹介出来る案件が非常に限られてきて、

企業のニーズと候補者様のニーズが合致しない事も一つの要因である。

 

上記まとめてみたが、我々エージェントも日々奮闘するが、

逆にこんな企業様、候補者様はご転職が上手くいくケースが多い。

 

【企業様】

  • 経歴書見ても迷っても、とりあえず会ってみる
  • 求める人物像のスコープがあり、フレキシブルな所/譲れない所を明確化している
  • 採用マネージャーの方が採用に対して積極的である(各フェーズでクロージングをする)

【候補者様】

  • ご年収を希望金額ではなく、xx万円~xx万円の求人をみてみたい
  • 希望する職務や年収、勤務地等全て含めて3つだけを軸に考える
  • とりあえず会ってみようとする
  • スケジューリングをきちんと出来る

共通して言えるのは、どちらもとてもフレキシブルなお考えです。

もちろん、それぞれ候補者様の目線で折角のご転職なのでや、

企業様も新規に採用を掛けるのでという想いを汲み取り、エージェントも

ご対応しなければならないのですが、

実は重要な事が企業様・候補者様の達成したい本音ではないかと思います。

 

エージェントとして、どちらの立場も汲み取りたい事は重々承知なのですが、

三者のエージェントがキチンとコンサルテーションをする事によって、

見えなかった課題や達成したい本音が見えてくる事も実は多いのです。

 

もしご転職・採用にて、お悩みの方がいらっしゃいましたら、

是非ともお気軽にお問い合わせくださいませ!

 

どうぞ宜しくお願い致します。

ご連絡はfintech.it.recruiter@gmail.comまで